「思い出の写真をきれいに保管しておく方法はないかな?」とお悩みではないでしょうか。
古い写真をそのままにしておくと、劣化が進んでしまいます。特に現像したまま重ねて保管していた場合、写真同士でくっついてしまい、剥がせなくなることもあります。劣化がひどくなるとスキャンや複製ができなくなり、思い出の写真が二度と見られなくなる可能性があるため、早めに対処しておかなければなりません。
大切な思い出を失う前に、古い写真は整理し、正しい方法で保管し直すようにしましょう。アルバムやフォトブックにしたりデータ化したりすれば、劣化を防ぎながらいつでも楽しめるようになります。
本記事では、古い写真の整理方法を注意点とともに詳しく紹介します。大切な写真の整理を検討している人や効率よく思い出を保管したいと考えている人は、ぜひお読みください。
目次
古い写真の整理方法2選

古い写真の整理方法は大きく2つあります。
- フォトブックやアルバムにする
- データ化する
詳しく見ていきましょう。
フォトブックやアルバムにする
思い出の写真は、一旦整理したうえでアルバムやフォトブックにまとめるのがおすすめです。たくさん写真があって整理したい場合は、大切な写真だけを再度アルバムにまとめたり飾ったりすれば、いつまでも楽しめます。
残しておきたい写真がたくさんある場合は、まとめてデジタル化してフォトブックにするのがおすすめです。アルバムよりも薄くなり見やすくなることに加え、写真を選別する必要もないため、手間なく整理できます。
写真のデジタル化が同時にできるため、その後の保管もしやすくなるほか、フォトブックならいつでも手に取って見られるので、アルバムの手軽さも残せるのがメリットです。
データ化する
アルバムやフォトブックにせずとも写真だけでも残しておきたいなら、データ化がおすすめです。古い写真であってもデータ化すれば劣化を防ぎ、きれいな状態で保管できます。
データ化には時間・費用がかかるものの、一度済ませてしまえばその後の保管はグッと楽になるので、手間をかける価値は十分にあります。
とくに大切な思い出の写真を捨てたくない人や、古い写真を気軽に楽しめるようにしておきたい人は、データ化しておくとよいでしょう。
古い写真を整理するまでの流れ

古い写真を整理する流れは、以下の通りです。
整理する流れ | 内容 |
---|---|
1.写真の量を把握する |
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2.写真を分別する |
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3.保存方法を決める |
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写真の量が多い場合は時間がかかることが予想されるため、十分な時間をとって取り組みます。また、写真は高温や湿気に弱いため、整理するときは高温多湿を避け、破損に気をつけながら作業を進めましょう。
写真が重なってくっついてしまっているなど明らかに状態が悪い場合は、無理に自分で作業しようとせず、専門業者に相談しながら進めると安心です。
古い写真をデータ化する方法4選

思い出の写真が大量にある場合は、データ化するのがおすすめです。古い写真をデータ化する方法は、以下の4つです。
- アプリを使う
- フォトスキャナーを使う
- コンビニのマルチコピー機を使う
- 専門家に依頼する
詳しく解説します。
アプリを使う
スマートフォンのスキャンアプリを使えば、自分で写真をスキャンしてデジタル化が可能です。GoogleのフォトスキャンやAdobe Scanなど複数のスキャンアプリがあるので、使い勝手のよいアプリを探してみましょう。無料で使えるものも多いので、実際にいくつかスキャンしてみることで、自分と相性のよいアプリを探せます。
写真の枚数がそれほど多くない場合や、手軽にデータ化したい人におすすめの方法です。ただし、他の方法に比べるとどうしても画質が落ちるため、大切な写真を高画質で残したい場合は別の方法も検討してください。
フォトスキャナーを使う
家庭用のフォトスキャナーを使えば、自宅で簡単に写真のデジタル化ができます。フォトスキャナーは数万円から購入できるので、さほど大きな支出にはならないでしょう。アプリでデータ化する方法に比べると費用がかかってしまうものの、高画質でデータ化できます。
写真を差し込むだけでデジタル化できる物や、複数枚の写真を自動的にスキャンしてくれるタイプなどいろいろあるので、枚数や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。家庭用の複合機でも、スキャン機能がある機種ならフォトスキャナーとして使えます。
一度購入すれば自分でデータ化が進められるため、時間がかかっても自分で作業したい人や、ある程度高画質で保存したい人におすすめの方法です。
コンビニのマルチコピー機を使う
コンビニのマルチコピー機を使えば、フォトスキャナーがなくてもデータ化できます。以下のような場合におすすめの方法です。
- 複数枚の写真を一枚にまとめてデジタル化したい
- デジタル化したい写真が少なめ
- 大きいサイズの写真をデジタル化したい
1枚30円〜と費用はかかるものの、最寄りのコンビニですぐに写真をデジタル化できます。
家にフォトスキャナーがない人や買うまでではない人、アプリでうまくデジタル化できない人にもおすすめです。ただし、マルチコピー機が古いと画質が悪い場合もあるので、気になる場合は最新機種を設置しているコンビニを選びましょう。
専門家に依頼する
写真が大量にある場合や高画質で保存したい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。費用や時間はかかるものの、他の方法によりもはるかに高画質でデータ化できるため、大切な写真は専門家に依頼したほうが安心できます。
AI補正で色あせやピントにズレがある写真も、きれいに保存できるのもうれしいポイントです。中には、デジタル化して不要になった写真を供養してから廃棄してくれる業者も存在します。他の方法よりも費用がかかるため、複数社を比較したうえで選ぶとよいでしょう。
不要になった古い写真を処分する方法3選

不要になった古い写真を処分するときは、以下の方法がおすすめです。
- ごみとして処分する
- 神社などでお焚き上げを依頼する
- 業者に依頼する
詳しく説明します。
ごみとして処分する
写真は、ごみとしてそのまま処分できます。個人情報が気になる場合は、下記のように一手間かけてから処分するとよいでしょう。
- シュレッダーにかける
- 細かく切ってから捨てる
- 新聞紙や紙袋などに包んでから捨てる
ごみの持ち去りなどが心配な場合は、直接市町村のごみ焼却場などに持ち込めば安心して処分できます。処分する写真が大量にある場合は、直接ごみ処理場に持ち込む方法が安全かつ手間がかからずに済むでしょう。
神社などでお焚き上げを依頼する
写真をごみとして処分するのは気が引ける、という人は神社やお寺などでお焚き上げを依頼するのがおすすめです。
お焚き上げとは、思い出の品など不要になった大切な物を供養して火で焚く儀式です。最寄りの神社や菩提寺などで依頼できることが多く、お焚き上げに同席できることもあるので、処分するのを見届けられる安心感もあります。
費用は依頼する場所や処分する写真の量によって異なるため、事前に問い合わせが必要です。写真以外の思い出の品も一緒にお焚き上げしてくれる場合もあるので、遺品整理などで写真以外の物も整理している場合は、まとめて依頼するとよいでしょう。
業者に依頼する
遺品整理業者や、お焚き上げ専門業者などに依頼して写真を処分してもらう方法もあります。写真だけでなく故人の物も一緒に処分したいなら、遺品整理業者にまとめて依頼するとスムーズです。専門業者なら写真以外の物も一緒に引き取ってもらえるため、不要な物を一度に処分できます。
ただし、費用は他の方法にくらべるとやや高めです。しかし、分別の手間がかからないことや不用品の処分が一度で済むため、価格以上のメリットはあります。
遺品整理を業者に依頼するときは高額になりやすいため、複数社から見積もりを取ってから依頼することが大切です。タイヨーでも遺品整理や不用品の処分を承っておりますので、写真や不用品の処分に困った際は、ぜひご相談ください。
古い写真を整理するときの注意点4つ

古い写真を整理するときは、以下の4点に注意して進めてください。
- 大切な写真は複数の方法で保存する
- 写真のまま残す場合は高温多湿な場所を避ける
- デジタル化する場合は解像度に注目する
- ルールを決めて保管する
ひとつずつ解説します。
大切な写真は複数の方法で保存する
大切な写真をデータ化するなら、できれば複数の方法で保存しておくのがおすすめです。データ化したからといって、永久に保存できるわけではないことに注意が必要です。データ化した写真を紛失してしまう事例を、以下に挙げてみました。
- ハードディスクに傷がついて読み込めなくなってしまった
- クラウドに保存してあったのを間違って処分してしまった
- 保存したハードディスク本体を紛失した
クラウドとDVDなど保存形態が別の物を選んでおくと、思いがけないトラブルが起きてもデータを失うリスクを減らせます。また、実家と自宅で同じ物を保管するなど、保管場所を分けておくのもおすすめです。
写真のまま残す場合は高温多湿な場所を避ける
大切な写真をプリント写真のまま残したい場合は、保存場所に高温多湿の場所を選ばないようにしてください。写真にとって高温多湿は大敵です。写真の寿命は50年ほどといわれており、雑に保管すると短期間で色褪せたり変形したりしてしまいます。
大量の写真を安全に保管したい場合は、温度や湿度が適切に保たれるトランクルームなどのサービスの利用も検討してみましょう。
写真の劣化がすでに始まっている場合は、自分でどうにかしようとせず、専門家にデータ化を依頼したほうが安全です。無理に剥がしたり取り出したりしようとすると、破れたりボロボロになったりする可能性があります。
思い出の写真をいずれデータ化したいと考えているなら、劣化する前に早めに取り組むとスムーズに進められるでしょう。
データ化する場合は解像度に注目する
思い出の写真をデータ化するときは、解像度を確認してからおこないましょう。解像度が低いと画質の荒いデータになってしまいます。解像度が高いときれいな状態でデータ化できるものの、保存容量を圧迫したりスキャンに時間がかかったりします。
整理したい写真の量や保管場所の容量、データ化した後の楽しみ方に合わせて、解像度を選びましょう。写真のデータ容量が大きい場合は、圧縮して保存すると保存容量を節約できます。
写真を同じサイズでデータ化するなら、解像度は300dpiで十分です。写真を大きなサイズでデータ化したい場合や拡大して印刷する可能性がある場合は、600dpiにしておくとより鮮明な写真となります。
ルールを決めて保管する
古い写真を整理するときは、保管のルールを決めるとスムーズに進められます。データ化した写真の活用方法や保存の仕方を決めておくと、今後撮影した写真もスムーズに保管できます。
今はスマートフォンで気軽に写真を撮ったり、アプリなどを使って簡単に保存や共有できる時代です。大切な写真はこれからもどんどん増えていくので、今後のことも考えてルールを決めておきましょう。
アプリを使った写真共有は簡単に保存でき、いつでも見返せるので便利です。簡単にプリントしたりフォトブックにまとめられたりするサービスもあります。見やすいようにDVDにしておいたりクラウドを活用したりすると、大切な思い出をいつでも楽しめるでしょう。
古い写真の整理についてまとめ

古い写真を整理する主な方法は、以下の2つです。
- アルバムやフォトブックにまとめ直す
- データ化する
一度スキャンしてしまえば写真の劣化などを気にすることなくいつでも楽しめるようになるため、大切な写真は思い切ってデータ化するのがおすすめです。
データ化する方法は4つあります。
- スマートフォンのアプリを使う
- フォトスキャナーを使う
- コンビニのマルチコピー機を使う
- 専門家に依頼する
スマートフォンのアプリやフォトスキャナーを使えば、自宅で気軽にデータ化できます。劣化が見られる写真や大量にある場合は、整理したあと業者などに依頼するのがおすすめです。整理したあとは、劣化や思いがけない出来事でデータを損失しないように、保管方法にも注意しましょう。
大切な思い出の写真をいつまでもきれいな状態で保管するためにも、古い写真の整理は後回しにせず、早めに取り組みましょう。
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