遺品整理に取りかかろうと思った矢先に、ゴキブリが出てきて戸惑った方は多いのではないでしょうか。故人が亡くなった状況や生活環境によっては、遺品整理現場にゴキブリが発生していることはよくある話です。
ゴキブリを見つけたら、遺品整理を行う前に駆除するようにしましょう。
この記事では、遺品整理現場にゴキブリが発生する理由を解説したうえで、具体的な対処法を紹介します。ぜひご一読ください。
目次
遺品整理の現場でゴキブリが出る理由2つ
遺品整理現場にゴキブリが出てくる理由は、主に以下の2つです。
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- 人が孤独死・自殺してしまった
- ごみ屋敷の状態になっている
ひとつずつ見ていきましょう。
住人が孤独死・自殺をしてしまった
住人が孤独死もしくは自殺をしてしまうと、遺体から発する腐敗臭に釣られてゴキブリが寄ってきます。ゴキブリにとって遺体は餌になり、やがて繁殖していきます。
また、孤独死によって住人不在になると、ゴキブリが糞をしても掃除されることがありません。糞にはゴキブリを呼び寄せるフェロモンが含まれているため、放置してしまうとさらに増殖してしまいます。
ごみ屋敷の状態になっている
ごみ屋敷の状態になっている場合も、ゴキブリが発生しやすくなります。ゴキブリにとってごみ屋敷は餌と隠れ場所が豊富にあり、非常に棲みやすい環境です。
また、散乱しているごみのせいで薬剤が通りづらいため、駆除をするのが難しくなります。そのため、ごみ屋敷のゴキブリを駆除するためには、まずごみを処分して薬剤を撒きやすい環境を整えることが大切です。
ゴキブリが出た現場の遺品整理は業者に依頼するのがおすすめ!2つの理由を解説
遺品整理現場でゴキブリを見つけた場合、まずは駆除する必要がありますが、業者に依頼するのがおすすめです。その理由は、以下の2つです。
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- 手間と時間がかからない
- 清掃もしてくれて再発生を防止できる
ひとつずつ解説します。
手間と時間がかからない
業者に依頼すれば、たとえ大量のゴキブリがいたとしても手間と時間をかけずに駆除してくれます。ゴキブリの数が多いほど、自分で駆除するのは非常に大きな労力となります。
業者であればゴキブリの生態を熟知しており、自分では見つけられなかった個体も駆除してくれるので、取り逃がす心配がありません。ゴキブリを見つけ出す労力もないことから、業者に依頼すれば短時間で駆除が完了します。
清掃もしてくれて再発生を防止できる
業者に依頼すれば清掃作業もしてくれるので、再発生の防止も期待できます。現場にいるゴキブリを駆除したとしても、空間内が不潔な環境だと再発生する恐れがあります。
ゴキブリは暗くてじめじめとした環境を好むことから、基本的に不潔な環境であるほど棲みつきやすいです。それに対して、清潔な環境であればゴキブリにとって棲みつきにくく、後々になって駆除に追われることなく生活ができるでしょう。
ゴキブリが出た現場の作業を依頼する遺品整理業者の選び方3選
ゴキブリが出る現場の遺品整理を業者に依頼する際は、以下3つのポイントを元に選ぶようにしましょう。
- 特殊清掃やクリーニングにも対応している
- 実績が豊富である
- 必要な資格を保有している
ひとつずつ解説します。
特殊清掃やクリーニングにも対応している
特殊清掃やクリーニングにも対応していると、遺品整理作業も含めてワンストップでの依頼が可能になります。
ゴキブリが発生した原因が住人の孤独死や自殺である場合、遺体の処理も含めた特殊清掃が必要となります。
遺体から飛び出た血液や体液が染み付くと、素人では落とせないくらい強烈な臭いを発します。そのため、業者に依頼しないときれいにするのは難しいでしょう。
また、遺品整理後に故人の家に居住するのであれば、クリーニング作業に対応している業者を選ぶことも重要です。クリーニングをして室内を清潔にしておけばゴキブリの再発生を防止でき、快適に生活できるようになるでしょう。
実績が豊富である
作業実績が豊富な業者ほどさまざまな現場を経験してきているので、スムーズな対応が期待できます。多くの業者は自社ホームページ上で、年間実績数や対応した現場の状態などを公表しています。
ホームページ上に実績が掲載されていない場合は、ネットやSNSなどで実際に依頼した人の口コミを確認してみてください。作業内容や仕事の質について、ある程度の判断ができます。
必要な資格を保有している
業務内容に応じて必要な許可や資格を保有していることも、忘れずに確認しておきましょう。例えば、遺品整理を依頼する場合は「遺品整理士」の資格が必要です。
他にも、不用品を回収してもらう場合は「一般廃棄物収集運搬業許可」が、買取ってもらう場合は「古物商許可」が必要です。遺品整理士の資格だけでは、不用品の処分や買取りは依頼できません。
また、特殊清掃を依頼する際には「事件現場特殊清掃士」を保有している業者を選ぶと安心です。こちらは必須ではありませんが、特殊清掃に関するノウハウを持っていることの証明になるので、安心して依頼できるでしょう。
ゴキブリが発生した現場で遺品整理を行う際の注意点3つ
ゴキブリが発生した現場で遺品整理を行う際は、以下3つの注意点を押さえておくことが重要です。
- 先にゴキブリを駆除する
- 自殺や孤独死があった現場は特殊清掃が入るまで立ち入らない
- 特殊清掃を行った現場の物は買取ってもらえない
押さえておけば余計な手間をかけることなく、スムーズに遺品整理を進められます。ひとつずつ解説します。
先にゴキブリを駆除する
現場でゴキブリを見つけたら、遺品整理に取りかかる前に駆除しておきましょう。ゴキブリは病原菌やアレルギーなどを持っており、放置した状態で作業していると、私たちの健康被害を及ぼす恐れがあります。
とくに遺品整理を自分たちで行う場合、作業は長時間に渡ることもあるため、健康被害を及ぼすリスクはさらに高まります。先にゴキブリを駆除しておけば、遺品整理に集中して取り組めるようになるはずです。
自殺や孤独死があった現場は特殊清掃が入るまで立ち入らない
自殺や孤独死などで住人が死亡した場合は、現場に立ち入らないようにしてください。住人が死亡した場合、まず警察による検証が必要になります。
警察の検証が終わって立ち入りが許可されたとしても、現場の衛生環境は劣悪な状態なので、まだ作業するのは控えましょう。実際に特殊清掃業者であっても、作業した後に体調を崩す人がいるくらいです。
健康被害によるリスクを抑えるためにも、住人が死亡した現場で遺品整理を行う際は、特殊清掃が終わるまで待機しておきましょう。
特殊清掃を行った現場の物は買取ってもらえない
遺品整理で出てきた物の中で、まだ状態がよければ買取ってもらえる可能性があります。しかし、特殊清掃を行った現場から出てきた物は、基本的に買取り対象外となることは理解しておきましょう。
特殊清掃を行った環境にある物は、人間の体液や血液、死臭などが染み付いてしまい、後の人が使える状態ではないことがほとんどです。また、大型家具の場合はどこかにゴキブリが棲みついている可能性も考えられます。
特殊清掃現場に置いてあった物は基本的に、買取り対象外としているところは多いものの、実際に買取るか否かは業者の方針によります。そのため、業者に見積もりを取る時点で買取り可能か確認してみてください。
遺品整理現場にゴキブリが出た場合について まとめ
遺品整理現場にゴキブリが出た場合は、まず駆除するところから始める必要があります。遺品整理業者の多くは害虫駆除も対応可能なので、業者へ依頼すれば手間と労力を減らせます。
ゴキブリが発生する原因は現場で孤独死や自殺が起きていたり、ごみ屋敷になっていたりすることなどです。そのため、業者を選ぶ際は特殊清掃やごみ屋敷清掃にも対応しているか確認しておくと、ワンストップで進めてもらえます。
タイヨーが提供している遺品整理サービス「遺品整理みらいへ」では、ゴキブリ駆除を行ったうえで、遺品整理の対応をいたします。ごみ屋敷清掃や特殊清掃も承っておりますので、遺品整理に関するあらゆる悩みがある場合も、電話・メール・LINEにてお気軽にご相談ください。