実家の片付けをしていると、家電や家具などいろいろな物が出てきます。「これって売れないのかな?」「もしかして価値がある物を間違って捨てていないかな?」と気になる人もいるでしょう。
とくに古い家を片付けるときは骨董品など価値ある物が出てくることもあるため、処分するかどうかは慎重に決めることが大切です。しかし、素人では価値があるかどうかを判断できない場合も少なくないため、誤って捨ててしまわないためには事前にある程度の知識を持っておくことが大切です。
本記事では、実家の片付けで売れるものや価値ある物を見分けるコツを詳しく解説します。これから実家を片付ける人や、捨てる物の中に高い物が含まれていないか気になる人は、ぜひご一読ください。
目次
実家の片付けで売れるもの12選

実家の片付けで売れる主な物は、以下の12品目です。
- 家電
- 家具
- 貴金属
- ブランド品
- 骨董品・美術品
- 着物
- 釣具
- 本・CD・DVD類
- 楽器
- カメラ
- 食器
- 仏壇
思わぬ物が売れることもあるため、ひとつずつ押さえておきましょう。
家電
実家の片付けで売れるものとして、一番多いのが家電です。比較的新しい家電や使用感があまりない物は、売却することをおすすめします。
未使用の物や、箱や付属品・取扱い説明書が残っている物は、高く売れることが多いです。
ただし、製造から5年以上経っている物は多くの場合、買取りを断られてしまいます。一方で、壊れている物や年式が古い物はジャンク品として引き取ってもらえる場合があるので、まとめて見積もりしてもらうとよいでしょう。
家具
デザイナーズ家具や傷の少ない大型家具などは、売れることがあります。古い家具は売れないことが多いですが、例えば昭和レトロな机や椅子、彫り細工の美しい和ダンスなどはアンティーク品として価値がつくこともあります。
大型で持ち運びが困難な物は出張買取を利用すれば、搬出から買取まで自宅で完結します。状態がよい物なら、買取りしてもらえないか査定してもらうと良いでしょう。
貴金属
貴金属や宝石類は購入した当時の金額よりは低めになるものの、現在の相場に合わせた金額で買取りしてもらえるので、それなりの値段になります。買取相場はインターネットなどで検索すると、自分でも調べられます。
状態が悪い物でも査定額がしっかり付くことが多いため、捨てずにまとめて買取りに出しましょう。
ブランド品
ブランド品も、貴金属と同じく安定して売れるもののひとつです。状態が良い物ほど高く売れるので、処分せずに買取りしてもらいましょう。
ただし、ブランド品は精巧に作られている偽物も少なくありません。手元にブランド品がある場合は、売却する前にまず真贋判定に出すことをおすすめします。
鑑定書や保証書など付属品がある場合は必ず一緒に保管し、ブランド品に特化した買取サービスを利用するとよいでしょう。
骨董品・美術品
骨董品や美術品は高く売れることが多いので、専門の目利きができる人に見てもらうのがおすすめです。
素人では価値を判断できないため、骨董品らしき物が出てきた場合は傷つけたり壊したりしないように注意しながら保管し、まとめて買取りに出しましょう。
価値がわからないまま出すと安く買い叩かれることもあります。そのため、複数の買取業者に見てもらって相場を把握し、高値で買取りしてくれるところで取引しましょう。
着物
着物も、高価買取が期待できる物のひとつです。
着物の状態によっては価値がつかないこともありますが、多少の汚れや傷みなら買取りしてもらえることも多いです。そのため、一度査定に出してから捨てるかどうかの判断をするとよいでしょう。
着物だけでなく、和装小物も同時に買取りしてもらえることがほとんどです。状態の良い物ならまとめて保管しておき、一緒に買取に出してみてください。
釣具
釣り竿やリールなどの釣具も、高値で売れるもののひとつです。比較的新しい物だけでなく、中古品でも価値がつく場合があるので、まとめておきましょう。
高値で買取りしてもらうポイントは、釣具をたくさん扱っているリサイクルショップや、専門業者に依頼することです。持ち主であっても判断を見誤ることも多いため、あらかじめ調べたうえで買取りに出しましょう。
本・CD・DVD類
本やCD・DVD類も、処分より買取りを検討しましょう。中には希少価値の高い物が含まれていることがあります。
状態によっては価値がない物もありますが、まとめて引き取ってもらえることも多いです。
古いレコードなども価値があり、作品によってはプレミア価格が付くこともあるくらいです。どのような作品に値段が付くかわからないものなので、試しに査定に出してみてください。
楽器
楽器も買取の対象になるので、処分する前に見積もりを利用しましょう。楽器の買取りに対応していない業者もあるので、事前に調べておくと安心です。
ピアノなど大型の楽器は、搬送料が発生する場合があります。とくに2階以上にあると処分するにしても搬送料が高くついてしまうため、買取りしてもらったほうが、多くの場合で安く処分できます。
和楽器などの特殊な楽器は、専門業者に買取りしてもらうと、正しく価値を見極めてもらえるでしょう。
カメラ
趣味で集めていたカメラは、思わぬ価値がつくことがあります。もう手に入らないような古い物ほど高値がつくことがあるので、安易に捨てないようにしましょう。
カメラ本体だけでなく、レンズや付属品・周辺機器なども高く売れることがあります。
カメラに詳しくない人でも、機種がわかれば相場は調べられるので、まずは高値で売れないか検索してみてください。傷がつくと価値が下がってしまうので、保管するときは緩衝材で包むなど、取扱いには注意を払いましょう。
食器
食器は未使用品やブランド品であれば、買取りしてもらえる可能性があります。ブランド食器は中古でも買取対象になることが多いので、まとめて査定してもらいましょう。
傷や使用感のある物でも、希少価値がある物やブランド価値の高い食器は、査定額が付くことが期待できます。買取りしてもらえなかった場合も、フリマアプリなどに出してみると売れるかもしれません。
ただし、日常使いしていた普通の食器は、買取りしてもらえないことがほとんどです。買取りしてもらえない食器は、処分か寄付を検討しましょう。
仏壇
仏壇は一見売れないように思いますが、希少な素材で作られていたり、細工に貴金属が使用されていたりする場合は高価買取が期待できます。特に仏具や掛け軸などは、骨董品としての価値がある場合も少なくありません。
一般的な仏壇・仏具の場合は、価値がないことがほとんどです。しかし素人には見分けが難しいため、とくに浄土真宗で使われている金仏壇などは、査定に出してみるのがおすすめです。
仏壇を処分するときは閉眼供養(魂抜き)が必要になるため、買取りに出すときはあらかじめ菩提寺などに依頼しておきましょう。
実家の片付け品で売れやすい物の特徴3つ

実家の片付けをする中で数多くの物に触れるため、売れるかどうかを都度判断するのは難しいと感じる人は多いでしょう。売れやすいかどうかを見分けるには、以下3つのポイントに注意してみましょう。
- 比較的新しい物
- 未使用の物や状態がよい物
- 需要がある物
詳しく説明します。
比較的新しい物
発売日から数年以内の物など、新しい物は買取り対象になりやすいです。
とくに家電は5年以上経っていると、未使用でも価値がないとみなされることもあります。家電や家具・日用品などは新しい物ほど好まれ、高値がつきやすいです。
逆に古い物に価値が付くのは、以下のような物品です。
- ブランド品
- カメラ
- 骨董品
- 美術品
- 着物など
価値がつきやすい物の特徴を把握しておくと作業がスムーズになるので、片付ける前にざっと実家にある物を見渡し、高値がつきそうな品物はないかをチェックしておくとよいでしょう。
未使用の物や状態がよい物
未使用の物や中古であっても状態がよい物は、たとえ高値がつかなくても買取りしてもらえることが期待できます。ただし、未使用でも開封済みの場合や保存状態が悪い場合は、価値が下がることがあります。
需要がある物
一見価値がないと思えるような古い物や中古品であっても、需要がある物は高値で売れるでしょう。
例えば、古いゲームなどは人気が高く、状態があまり良くなくても買取りしてもらえることが多いです。正常に作動しなくても、ジャンク品として部品取りなどに使われることがあります。
また、古い物を集めて楽しむ人であれば、例えば昭和レトロな物品なども人気があります。絶版・廃盤になってしまった物や、今は売っていないブランド品なども同様です。
自分にとって価値がない物でも高く売れる物は多いので、慎重に見定めながら処分していきましょう。
実家の片付けで出た物の売却先4つ

実家の片付けで出た不要な物を売却するときは、以下4つの売却先がおすすめです。
- 買取専門業者
- リサイクルショップ
- フリマ・ネットオークション
- 不用品買取業者・遺品整理業者
売却先によってそれぞれ特徴が異なるため、自身の状況に応じて使い分けると良いでしょう。
買取専門業者
買取専門業者は専属の鑑定人がいることが多く、価値ある物をしっかり見極めて査定してくれます。
以下の物品はとくに、熟練した鑑定人がいる買取業者に査定を依頼しましょう。
- 骨董品
- 貴金属
- ブランド品
- 着物など
状態が悪い物も丁寧に査定してくれる業者も多いため、まとめて売ると結構な金額になることがあります。
実家の片付けなら出張買取で一括査定してもらえることもあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。
リサイクルショップ
買取専門業者に任せるまでもないような物なら、近くのリサイクルショップに持ち込むとその場ですぐに買取りしてもらえます。
価値があまりない物もまとめて買取りしてもらえることもあります。さまざまな分野の物を引き取ってくれるため、細々した物を売ってもお小遣い程度にはなるでしょう。
ショップによって買取りに力を入れている分野が異なるので、近隣に複数の店舗がある場合は見積もりを取ったり自分で下調べをしたりしてみてください。出張買取に対応している店舗も多いので、物が多いときも安心して利用できるでしょう。
フリマ・ネットオークション
自分が納得のいく金額で手放したいのであれば、フリマやネットオークションがおすすめです。
値付けや梱包・発送などの作業は必要になるものの、納得した値段で売れるため、手放しやすく後悔せずに売却できます。また、ある程度の手間がかかることに加え、売れ残ってしまう可能性も考慮する必要があります。
需要の高い物やコレクターがいる商品であれば、業者に売るより高値がつくことも多いので、試しに出品してみる価値はあるでしょう。
不用品回収業者・遺品整理業者
不用品の買取りだけでなく一緒に処分もしてもらいたい場合は、不用品買取業者や遺品整理業者が選択肢に挙がります。売れない物や価値のない不用品・ごみなども一緒に回収してもらえるので、片付けの手間がかかりません。
不用品の処分や片付けに費用が発生するものの、買取りを同時におこなうことで金額を安く抑えられます。
不用品回収業者や遺品整理業者にお願いするときは、トラブルを避けるためにも古物商許可を持っているかどうか確認してください。そのうえで、買取価格と作業費用を含めた全体の費用をしっかり把握したうえで依頼してください。
実家の片付けで売れるものを高値で売却するポイント3つ

実家の片付けで出た物をできるだけ高値で売却するポイントは、以下の3つです。
- きれいに清掃する
- 付属品などを揃える
- 相見積もりを取る
順番に解説します。
きれいに清掃する
売れる見込みがある物で汚れやホコリが付着している状態の場合は、査定に出す前にきれいに清掃しておきましょう。汚れがひどい状態やほこりをかぶった状態では査定額が低くなってしまい、中には価値がない物として扱われる場合もあります。
自分で手入れできる物であれば、簡単に清掃してから買取りに出しましょう。気になるにおいがついている場合は、できる範囲で消臭しておくことも忘れないでください。
付属品などを揃える
付属品の有無で査定額が変わる場合が多いため、説明書や箱などがある場合はきちんと揃えてから査定してもらいましょう。
たとえ一部でも、付属品のある・なしでは印象も異なります。残っている物はすべて、まとめておきましょう。
とくにブランド品や宝石類などで鑑定書がある場合は、必須となります。購入時にもらったショップ袋なども残っている場合は、一緒に揃えておきましょう。
相見積もりを取る
業者ごとに得意な分野や高値で買取り対象品が異なるので、面倒でも相見積もりを取ってみてください。ひとつの業者だけで買取依頼してしまうと買い叩かれる可能性があるため、相場より安い価格になってしまうこともあるくらいです。
複数の業者から相見積もりを取り、高く買取りしてもらえるところに売却しましょう。
わざわざ店舗に物品を持っていかなくても、LINEやメールで写真査定してもらえるところはたくさんあります。写真査定であれば簡単に相見積もりを取れるため、ぜひ利用してみてください。
実家の片付けで売れるものまとめ
実家の片付けでは思わぬ物が高く売れることがあるため、不用品を処分するときはとくに注意しましょう。
高値がついたり売れる可能性が高かったりする主な物は、以下のとおりです。
- 家電
- 家具
- 貴金属
- ブランド品
- 骨董品・美術品
- 着物
- 釣具
- 本・CD・DVD類
- 楽器
- カメラ
- 食器
- 仏壇
中には価値がわかりにくい物も多いので、片付けを進めるときは慎重におこない、誤って処分したり傷つけたりしないようにしてください。
売れるものを売りつつ迅速に実家の片付けを進めたいなら、不用品買取にも対応している不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
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