生前整理したいけど、どこから手をつければいいのかわからないと、お悩みの方は多いのではないでしょうか。
生前整理をおこなう作業は多岐に渡るので、注意点を押さえておかないと取り返しのつかないことになる場合があります。急いで進めてしまうと、必要な物まで捨てる可能性があるため、時間をかけておこなうのがおすすめです。
本記事では、生前整理の注意点やメリットを紹介します。スムーズに進める方法も解説しているので、生前整理を始めたい方は最後までご覧ください。
目次
生前整理とは?
生前整理とは、自分が元気なうちに処分する物と残す物を仕分ける作業のことです。生前整理を実施することで、いざ自分が動けなくなったときや急死したときに、遺族の負担を軽減できるというメリットがあります。
似ている用語として「老前整理」がありますが、40〜50代のうちにおこなうため、生前整理よりも比較的早い段階を挿すことが多いです。また、自身の死後に遺族がおこなう「遺品整理」とも混同しやすいので、間違えないようにしましょう。
生前整理は老前整理よりも若齢の段階でおこなうので、自分の財産を把握できるような前向きな面もあります。
生前整理をおこなううえでの注意点3つ
生前整理をおこなうときは、以下の3点に注意しましょう。
- 必要な物品を捨てない
- デジタルデータの整理を忘れない
- 自力での対応が難しいと感じたら業者に依頼する
スムーズに進めるためにも、ひとつずつお読みください。
必要な物品を捨てない
生前整理をおこなうときは、必要な物を間違って処分しないように気をつけましょう。急いで生前整理を進めると、必要な物まで間違って処分してしまう可能性があります。
必要な物まで処分しないようにするためには、家族や業者と一緒におこなうのがおすすめです。家族や業者と一緒に仕分けることで、必要な物かどうかを判断しやすくなります。
デジタルデータの整理を忘れない
生前整理では、ネット取引や電子マネーなどの整理も忘れてはいけません。デジタルデータを整理しておかないと、自分の死後に家族がモバイル端末を使えない可能性があります。
自分が急に亡くなったとしても家族が使えるように、暗証番号やパスワードをまとめて記載しておくのがおすすめです。
不要なデータやサービスは解約しておくと、家族への負担を減らせます。サブスクリプションや定期購読を利用している場合は、必要な物だけ残しましょう。
自力での対応が難しいと感じたら業者に依頼する
生前整理はやるべきことが多いので、少しずつ無理のない範囲で進めることが大切です。自力では難しいと感じたら、生前整理業者に依頼するのもひとつの手です。
物品が多くて自分一人の手に負えない場合でも、生前整理業者に依頼すれば短時間で片づけられます。
生前整理業者の中には、遺品整理士の資格を持ったスタッフが在籍しており、利用者に寄り添ったサービスが期待できます。自分で生前整理するのが難しい場合は、業者に連絡してみてください。
生前整理をおこなうメリット4選
なぜ生前整理をおこなうべきなのか、理解できていない人も多いでしょう。実際におこなうことで、以下4つのメリットがあります。
- 自分の財産を把握できる
- 遺族の負担を軽減できる
- 相続でのトラブルを減らせる
- 不測の事態への備えになる
ぜひ参考にしてみてください。
自分の財産を把握できる
生前整理を通して自分の身の回りを整理することになるため、どれくらいの財産を持っているのか把握できるようになります。財産の状況次第で、余生をどう過ごそうかライフプランを考え直すきっかけにもなるでしょう。
自分の財産を把握するのであれば、財産目録を作っておくのがおすすめです。財産の状況次第で今後の生活も変わってくる可能性があるので、早めに生前整理に着手しましょう。
遺族の負担を軽減できる
本人が亡くなってからの遺品整理は費用や時間がかかり、遺族にとっては負担が大きいものです。遺族が仕事などで忙しいとなかなか遺品整理が進まず、一向に相続ができないという事態になるかもしれません。
また、本人しかわからない物品が出てくるとどう処分すべきか判断できず、整理作業が止まってしまうという事態も考えられます。
生前整理をおこなうことで、自分の死後に遺品整理にかかる時間を短縮でき、遺族への負担を減らせるようになるでしょう。
相続でのトラブルを減らせる
遺言書やエンディングノートに故人の想いが記載されていないと、親族間で相続トラブルになる可能性があります。相続が原因でトラブルに発展するケースは、実際によくある話です。
とくに、急死した場合は相続に関する情報が少なく、遺された家族はどうしたらいいのか途方に暮れる場合も少なくありません。
生前整理で自分の想いや考えを残しておけば無駄なトラブルをなくせるため、家族のためにも記載しましょう。相続で親族間のトラブルにならないように、自分の想いは明確にしておく必要があります。
不測の事態への備えになる
生前整理を済ませておけば、万が一の事故や病気で急に亡くなったとしても、遺族の方が何をすべきかがわかります。生前整理がおこなわれていないと故人の財産や遺言がわからず、何から手をつければいいのかわからないという事態に陥りかねません。
事前に整理しておくことで不測の事態への備えだけではなく、安心感にもつながります。とくに、年を重ねるほどいつ亡くなるかわからないものなので、早めに生前整理を済ませておくことをおすすめします。
生前整理の進め方5ステップ
生前整理に取り組むときは、以下の5ステップに沿って進めましょう。
- 必要な物品を仕分けて処分をする
- 財産目録を作る
- 不用品を売却する
- エンディングノートを作る
- 遺言書を作る
ひとつずつ解説します。
必要な物品を仕分けて処分をする
生前整理するときは、まずは必要な物と不要な物を仕分けます。不要な物は処分しないと、生前整理が進まないため、今後使わない物は積極的に処分しましょう。
必要な物を間違って捨ててしまわないように、仕分けるときは自分の中でルールを作っておくのがおすすめです。たとえば、今後使わない物や似たような物は処分するなどです。
身の回りの物品が減れば身軽になって過ごしやすくなるので、できるだけ物を減らすことを意識してみてください。
財産目録を作る
貯金や所有している土地についてまとめておくと、家族が相続する際に便利です。財産目録を作っておくと、誰が何を相続するのかが明確になるため、親族間のトラブルを防げます。
財産目録は決まったフォーマットがないため、必要な場合はインターネットから雛形をダウンロードして使いましょう。自分のマイナスの財産も含めて記入しておくことで資産が明らかになり、今後のライフプランを決められます。
不用品を売却する
生前整理を業者に依頼すると費用がかかるため、あらかじめ不用品を売却しておくと安く済ませられます。比較的状態のいい家具や家電、ブランド物などは値段が付きやすいので、査定に出してみてください。
業者に生前整理を依頼する場合は、不用品の買取りをしているかどうか確認してみてください。買取りに対応している生前整理業者なら、不用品回収とまとめて依頼できるので、スムーズに作業を進められます。
エンディングノートを作る
エンディングノートには法的拘束力はないものの、遺言書に記載できない私的なメッセージや細かい要望を伝えるのに役立ちます。エンディングノートとは、家族に向けてのメッセージを書いたものです。
エンディングノートがあれば相続時のトラブルを防げる可能性があるので、家族や親族の負担を減らすためにも記入しておきましょう。
エンディングノートは財産目録と同様に決まったフォーマットはないので、好きなように記入できます。伝えたいことや希望があれば、しっかり記入してください。
遺言書を作る
公証役場で公証人に作成してもらえれば、法的拘束力がある文書を作成できます。相続について遺言書に記載しておくと、自分の死後に親族間でトラブルが起こる事態を防げます。
ただし、遺言書は公証役場で作成してもらわないと法的拘束力がないため、正式な文書としては認められません。
とくに、相続については親族間でトラブルになりやすいため、わかりやすく記入することを意識してください。エンディングノートには私的な希望を、遺言書には相続に関する要望を、といった感じで記入する内容を分けましょう。
生前整理についての注意点 まとめ
生前整理をおこなうときは、間違って必要な物まで処分しないように注意してください。急いで生前整理を終わらせようとすると、必要な物まで捨ててしまう可能性があるため、家族や業者と一緒におこなうのがおすすめです。
生前整理をおこなうと自分の財産を把握できるため、今後の生活にも役立てられます。家族や親族に自分の意思をしっかり伝えられるように、エンディングノートや財産目録を記入しましょう。
生前整理を自分ではなかなか進められない方は「遺品整理みらいへ」にご相談ください。みらいへでは遺品整理士の資格を持ったスタッフが、利用者に寄り添ったサービスを提供しています。
一般廃棄物収集運搬業も保有しているため、不用品の処分も承っております。電話・メール・LINEから簡単に依頼できるので、生前整理をしようと考えている方はまずご相談ください。