終活の片付けのコツと手順!書類・写真・思い出の品の整理方法を解説
更新日2024.01.23

終活の一環で片付けをおこないたいものの「何から手を付ければよいかわからない」といった悩みはありませんか。

作業が進まず片付けが億劫になってしまうと、途中で挫折してしまう可能性があります。そこで、本記事では終活における片付けのコツや手順を紹介します。

品目ごとの片付け方法も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

終活における片付けのコツ5つ

終活における片付けのコツ5つ

終活の片付けには、以下の5つのコツがあります。

  1. 思い入れの少ない物から処分する
  2. 判断できないものは一時保管ボックスを利用する
  3. 一度にやらず定期的におこなう
  4. 体力があるうちに家族と一緒に作業する
  5. 自力で片付けるのが難しい場合は業者に依頼する

片付けがスムーズに進むように、それぞれのポイントを確認しておきましょう。

思い入れの少ない物から処分する

思い入れがあるものは、処分すべきかどうか悩む時間が発生してしまうため、スムーズに片付けが進まない可能性があります。よって、思い入れの少ないものから処分するのがおすすめです。

思い入れの少ない物、存在を忘れていた物、今不要なものから手放していくと片付けが進みやすくなります。

判断できないものは一時保管ボックスを利用する

処分するか迷ってしまい片付けの最中に手が止まる場合には、一時保管ボックスを作成し、処分するかどうかをあとから判断しましょう。

注意点は「一時保管ボックスは1箱まで」「次回の片付けまでに空にする」などのルールを作ることです。制限を設けなければ、一時保管ボックスにばかりものを入れてしまい、捨てるものが少なくなります。

思い入れが少ないものや、今使わないと判断できるものは意識して処分しましょう。

一度にやらず定期的におこなう

終活の片付けは、一回でまとめてやろうとすると挫折しやすいため、こまめに時期を決めておこないます。例えば、1年に1度などタイミングを決めたり、部屋や押入れ単位で範囲を区切ったりして、片付けましょう。

また、一度片付けたとしても再度見直すことが大切です。前回必要だったものが不要になっているケースや、新たに物が増えていることもあるため、自分なりのルールを決めて定期的に片付けるとよいでしょう。

体力があるうちに家族と一緒に作業する

年齢を重ねると徐々に体力がなくなるため、作業に苦労する可能性があります。体調を崩したり足腰が悪くなったりすると、片付けができなくなるおそれもあるでしょう。

そこで、家族と一緒に作業するのがおすすめです。大きいものや重たいものを運ぶのを手伝ってもらえるほか、人手が増えることで片付けがスムーズに進むメリットがあります。さらに、作業しながらコミュニケーションが取れるため、家族もどこに何があるのか把握できます。

自力で片付けるのが難しい場合は業者に依頼する

何から手を付ければよいかわからない場合は、不用品回収業者を頼るのも方法のひとつです。家の中の片付けから処分まで対応する業者や、デジタルデータの整理ができる業者に依頼するとよいでしょう。

デジタルデータは、乗っ取り被害にあうおそれがあるため、ネット銀行や証券口座の情報、通販サイトのアカウント情報などを整理しておくことが特に大切です。業者に依頼することで、データの消去や漏洩を防ぎ、確実に整理できます。

【品目別】終活における片付けの方法

【品目別】終活における片付けの方法

終活で特に片付けに苦労する品目は以下の5つです。

  1. 書類
  2. 写真・ビデオ・カセットテープ
  3. 思い出の品
  4. インターネットのアカウント情報
  5. 貴重品や財産性のあるもの

ここでは品目別に片付け方法を詳しく解説します。事前に知っておくと効率よく作業できるので、それぞれチェックしておきましょう。

書類の片付け方法

書類の処分は、今後の必要性を判断しながら慎重に作業しなければいけません。特に金融商品や保険、不動産などの資産に関係する書類は、再発行不可のものもあります。

誤って廃棄すると、死後に手続きができなくなってしまう書類もあるので、一枚ずつ確認しながら片付けましょう。書類はファイルやファイルボックスを使い、種類ごとに分けて保管するのがおすすめです。

原本が必要でなければ、書類をデータ化して保存しておくと、物理的な紙の量を大幅に減らせる可能性があります。

写真・ビデオ・カセットテープの片付け方法

写真やビデオ・カセットテープは、無理に処分する必要はありません。現物の写真は、プリンターやスキャンアプリを利用し、データ化して残しておきましょう。

大量に写真があって自分で処理できない場合は、専門の業者に依頼する方法があります。古い規格のビデオテープやカセットテープも、デジタルデータ化できるサービスを利用しましょう。

思い出の品の片付け方法

写真やビデオ・カセットテープ以外にも、捨てにくい思い出の品があります。以下のようなものはデジタルデータで保管するのがよいでしょう。

  • 子どもや孫の絵画・工作物
  • 趣味で集めたコレクション
  • プレゼントでもらったもの


思い出の品は、
写真や動画に撮ってデータとして残します。絵や映画のチケット、紙でできたものなどは、写真を撮るのではなくスキャンすることで、より本物に近い見た目で残すことが可能です。

インターネットのアカウント情報の整理方法

インターネット上に残されている情報には、以下のようなものがあります。

  • インターネットサービスやSNSのアカウント
  • ネット銀行・証券口座情報
  • クレジットカード情報


アカウント情報や、登録している口座・クレジットカード情報の
悪用を防ぐためにも、事前の整理が大切です。死後の取り扱い方法や、万が一のときのためにパスワードなどを記録しておきましょう。

貴重品や財産性のあるものの整理方法

資産にまつわるものや、相続対象となる貴重品は、できるだけ目につく場所に保管します。以下のような貴重品や財産性のあるものは、複数の場所に分散させるのではなく、ひとまとめにしておきましょう。

  • 銀行口座の通帳
  • 保険証書
  • 年金手帳
  • 健康保険証


見つけやすい場所に保管しておくことで、死後に家族がおこなうべき手続きや資産の状況を把握しやすくなります。

終活の片付けの手順3ステップ

終活の片付けの手順3ステップ

終活の片付けは、以下の手順に沿っておこないます

  1. 片付ける場所にある物を出して把握する
  2. 不要なもの・必要なものに分けておく
  3. 不用品を処分する

これから片付けをする場合は、参考にしながら進めてみてください。

片付ける場所にある物を出して把握する

はじめに、私物をすべて出して、何をどの程度持っているのか把握します。表に見えている場所だけでなく、押入れや物置などにあるものもすべて出してみてください。

ただし、一気にすべての部屋のものを出すと生活スペースがなくなってしまうため、部分的におこないましょう。部屋ごとや「今日はこの棚だけ」のように、片付ける場所を決めてから仕分けていきます。

不要なもの・必要なものに分けておく

持っているものを把握できたら、不要なものと必要なものに仕分けしていきます。「1年以上使っていないものは処分する」「思い出の品は段ボール2箱まで」などの基準を設けると、仕分けがしやすくなるのでおすすめです。

データ化できるものは積極的にデジタルデータへ変換し、現物は処分します。「いらないものを手放す意識」をもって作業しましょう。

不用品を処分する

手放すと決めたものは、再利用できるか判断し、分別しておきましょう。さらに、以下の3つにジャンル分けすると、処分方法が明確となり作業が進めやすくなります

  • 廃棄する
  • 譲る・寄付する
  • 売る


ジャンル分けしたあとの詳しい処分方法は、このあとの「不用品の処分方法」で詳しく解説します。処分品が大量にあったり、大きいものや重たいものがあったりする場合は、業者を利用することも選択肢のひとつです。

終活の片付けにおける不用品の処分方法4つ

終活の片付けにおける不用品の処分方法4つ

不用品の処分方法は、以下の4つです。

  1. 自治体の回収を利用する
  2. リサイクルショップやフリマサイトを使う
  3. 譲渡や寄付をする
  4. 不用品回収業者へ依頼する

再利用が可能か、自力で処分できるかを判断し、自分に適した方法で作業を進めてみてください。

自治体の回収を利用する

自治体のルールに沿って回収してもらう、もしくは直接自治体のごみ処理場へ持ち込み、処分する方法です。

大型のものがあれば粗大ごみ回収を利用しましょう。ただし、自治体によって回収不可のものや、そもそも法令で回収できないものがあるため、処分する品目には注意が必要です。

また、大型の不用品でも、解体することで通常のごみの日に処分ができます。手間はかかりますが、費用を抑えたい人にはおすすめの方法です。

リサイクルショップやフリマサイトを使う

まだ利用可能なものや、状態がきれいなものであれば、リサイクルショップやフリマサイトを活用するのがおすすめです。高価なものや価値が高いものは、できるだけ高額で買取してもらえるよう、いくつかのショップで査定してみてください。

不要品が多くて持ち込みが大変な場合や、フリマアプリの出品が面倒な場合には、出張買取りを利用すると便利です。段ボールに詰めて送るだけのサービスを提供しているリサイクルショップもあります。

譲渡や寄付をする

再利用できるものやきれいなものを、親族や知り合いなどに譲る、もしくはサービスなどを通じて寄付する方法です。例えば国内外の子どもたちに、以下のような品目を寄付できます。

  • 貴金属類
  • 食器
  • ぬいぐるみ
  • 衣類


各サービスによって、寄付できる品物が異なるため、必ず確認してから利用しましょう。
使わなくなったものが誰かの役に立つ可能性があります。

不用品回収業者へ依頼する

自治体のごみ回収と比較すると費用はかかりますが、不用品回収業者への依頼もおすすめです。費用が気になる場合は、まずは無料見積もりをしてみましょう。

不用品回収業者は、必ず自治体に認可されている業者を選んでください。一般廃棄物収集運搬業の許可がない業者へ依頼すると、思わぬトラブルへ巻き込まれる可能性があります。

終活の片付けのコツ・方法 まとめ

終活の片付けのコツ・方法 まとめ

終活の片付けをうまく進めるには、手順やコツを押さえておくことが重要です。品目ごとに片付けや仕分けの方法を知っていれば、作業もスムーズにおこなえます。

しかし、体の具合が悪く片付けができない場合や、ものが多すぎてどこから手を付けたらいいかわからない場合もあるでしょう。

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