遺品整理と特殊清掃の違いとは?流れや料金相場も徹底解説
更新日2023.09.26

「遺品整理と特殊清掃って何が違うの?」
「特殊清掃が必要な場合ってどのような時?」
「頼まなきゃいけなくなった時の流れを知っておきたい」

このようなお悩みを抱えていませんか?遺品整理と特殊清掃には、明確な違いがあります。知らないままでいると、親族が亡くなったときにスムーズに動けなくなるので注意が必要です。

そこで本記事では、遺品整理と特殊清掃の違いを紹介します。本記事を読むことで、以下の内容がわかります。

  • 遺品整理と特殊清掃の違い
  • 仕事の流れ
  • 料金相場
  • 業者を選ぶ際のポイント


    事前に遺品整理と特殊清掃の違い、流れを知っておくと親族が亡くなった際にスムーズに動けます。「特殊清掃が必要になった場合に落ち着いて動きたい」「スムーズに遺品整理まで終えたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

    特殊清掃とは?故人が発見された部屋を掃除すること

    特殊清掃とは?故人が発見された部屋を掃除すること

    特殊清掃とは、故人が発見された室内の原状回復を目指す作業です。汚損箇所のみ直すこともあれば、状態によってはフローリングの張替えを行うケースもあります。

    さらに残存する臭いや虫の対策を行う必要があり、状況が深刻な場合は作業期間が延びるので注意が必要です。場合によっては、1ヵ月以上かかることも想定しておきましょう。

    特殊清掃と遺品整理の違いは遺体が発見されているか否か

    特殊清掃と遺品整理の違いは遺体が発見されているか否か

    特殊清掃と遺品整理の違いは、遺体が発見されているか否かというポイント以外にも、以下の相違点があります。

    特殊清掃 遺品整理
    実施目的 現場の清潔さや安全性の確保 故人や遺族の意思を反映した遺品の整理・処分
    対象範囲 事故現場、汚染現場 故人の住居、部屋
    活動内容 除菌、消臭、体液などの清掃 遺品の整理、仕分け、保存
    必要な時間 2日間~1週間程度 1日〜1週間程度
    相場 1R・1Kの場合:70,000円~300,000円 1R・1Kの場合:30,000円~80,000円

    上記のような違いがありますが、特殊清掃が必要な場合は遺品整理とセットで行うとスムーズです。特殊清掃をする必要が出てきた場合は、遺品整理も合わせて依頼しましょう。

    遺品整理と特殊清掃の関連性

    遺品整理と特殊清掃の関連性

    病院や施設などで亡くなった場合、検視、葬儀、遺品整理という流れが一般的です。一方で故人の死因が変死や孤独死の場合は、特殊清掃を行います。

    特殊清掃をして処理をした後でない限り、遺品整理ができません。また、依頼する場合は、特殊清掃に対応している業者を選ぶ必要があります。

    故人の死因が変死や孤独死の場合は、特殊清掃に対応している業者かどうか事前に確認して依頼しましょう。

    特殊清掃が必要な状況

    特殊清掃が必要な状況

    特殊清掃が必要な状況として挙げられるのは、主に以下の2つです。

    1. 自殺
    2. 孤独死

    具体的にどのような状況なのか、詳しく見ていきましょう。

    自殺

    自宅で自殺を図る場合、練炭、首つりなどが多い傾向にあります。練炭自殺のケースであれば、外的損傷が少なく体液の流出も少ないため、短期間で処理が済むことがほとんどです。

    一方で外的損傷が多い首つりやカッターを用いた自殺だと、原状復帰の難易度が上がります。さらに発見が遅れると、遺体の腐敗や害虫の発生もあり長期間の作業が必要です。

    孤独死

    孤独死とは、誰にも気付かれずに亡くなる状態を指します。浴室や寝室で発生することが多く、床やフローリングに体液がしみ込んでいると切り取る作業が必要です。

    もし、浴室で孤独死が起きた場合、水や体液を流さないようにしましょう。浴室で水や体液を流すと排水管に付着し、清掃や消臭ができなくなります。

    孤独死の現場を発見した際は触らずに、現状のまま業者に引き継ぎましょう。

    遺品整理と特殊清掃の仕事の流れ4ステップ

    遺品整理と特殊清掃の仕事の流れ4ステップ

    遺品整理と特殊清掃を行う場合、以下の流れで進めるのが一般的です。

    1. 血液・体液を除去する
    2. 死臭・悪臭を取り除く
    3. 害虫対策をする
    4. 遺品整理を行う

    具体的にどのような流れで進んでいくのか、1つずつ確認しましょう。

    血液・体液を除去する

    故人が自殺、もしくは孤独死で亡くなった場合、室内に残る血液や体液を除去する段階から作業を始めます。遺体の発見が遅いと壁や床に血液や体液が侵食してしまうので、早期の発見が大切です。

    室内に残る血液や体液は、特殊薬剤を用いて除去します。汚れ具合によっては、フローリングの張替えが必要となるので覚えておきましょう。

    死臭・悪臭を取り除く

    血液・体液を除去した後は、オゾン脱臭装置を数日間使って臭いを落とします。遺体の発見が遅いと、脱臭するのに時間がかかる場合がほとんどです。

    部屋だけではなく、布団など匂いが染みついたものを捨てる必要があります。消臭剤の散布も行い、遺体の発見が早い場合であれば4~6時間、遅かった場合は1日以上かかることを想定しておきましょう。

    害虫対策をする

    遺体の発見が遅いと腐敗が進行してしまい、害虫がわいてしまいます。夏なら2~3日、冬でも1週間程度で害虫が発生することが一般的です。

    ハエ・ゴキブリなどの害虫がわくので、薬剤を使って駆除を行います。害虫の数が多い場合は数日にわたっての作業になるので、事前に理解しておきましょう。

    遺品整理を行う

    汚損箇所や悪臭、害虫の除去駆除を行いながら遺品整理も並行して進めるのが一般的です。状況が深刻な場合は、特殊清掃を終わらせてから遺品整理を進めるケースも珍しくありません。

    遺族からの依頼であれば、意向に沿って遺品整理を進めてくれます。特別な要望があれば、特殊清掃に入る前に業者側へすべて伝えておきましょう。

    遺品整理と特殊清掃の料金相場

    遺品整理と特殊清掃の料金相場

    遺品整理の相場は、部屋の間取りや作業人数、作業時間によって以下のように変わります。

    間取り 料金相場 作業人数 作業時間
    1R・1K 30,000円~90,000円 1~2人 1~3時間
    1DK 50,000円~130,000円 2~3人 2~5時間
    1LDK 80,000円~200,000円 2~4人 2~6時間
    2DK 90,000円~270,000円 2~6人 3~7時間
    2LDK 120,000円~300,000円 3~6人 4~8時間
    3DK 150,000円~380,000円 3~7人 5~10時間
    3LDK 170,000円~520,000円 4~10人 6~12時間
    4LDK 230,000円~620,000円 4~12人 7~15時間

    一方で特殊清掃の相場は、作業内容ごとに決定することがほとんどです。以下の表を参考にしてみましょう。

    作業内容 料金相場
    消臭作業 50,000円~
    オゾン脱臭 30,000円~
    床上清掃 30,000円~
    浴室清掃 30,000円~
    畳の撤去 1枚:3,000円〜
    汚物撤去 20,000円~
    害虫駆除 30,000円~
    作業員の人件費 1人:20,000円〜

    上記の表はあくまでも相場です。現場の状況や季節によっても変動するので、複数社から見積もりを取ったうえで比較検討を行いましょう。

    遺品整理、特殊清掃業者を選ぶ際のポイント

    遺品整理、特殊清掃業者を選ぶ際のポイント

    遺品整理、特殊清掃業者を選ぶ際のポイントとして挙げられるのは、以下の5つです。

    1. 電話・メール対応の質
    2. 見積もりの精度
    3. 実績の有無
    4. 価格
    5. 事前の現地確認の有無

    具体的にどのような部分を見ていけばいいのか、詳しく解説します。

    電話・メール対応の質

    遺品整理、特殊清掃業者を選ぶ際は、電話やメールでの対応の丁寧さを見ましょう。雑だったり態度が悪かったりする際は、依頼するときに不快になることがほとんどです。

    また、説明のわかりやすさについても確認しておきましょう。話がわかりづらいとストレスがたまるので、対応レベルまで見て検討することが大切です。

    見積もりの精度

    実際に依頼する場合、複数社から見積もりを取ることになりますが、丁寧かどうかも見ておきましょう。一つひとつの作業の料金が明示されているかどうかは、特に大切なポイントです。

    見積もりの詳細が雑だと、当日に追加料金を請求される場合があります。各種作業の料金が明示されているかどうかも、業者を選ぶ際のポイントとして考えておきましょう。

    実績の有無

    実績がない業者は信頼性が低く、特殊清掃や遺品整理を任せても後悔するケースがほとんどです。ホームページでまずはどのような実績があるのか、優先的にチェックしましょう。

    複数の実績があり、顧客からの満足が高い業者に依頼すると悪徳業者に当たるリスクを抑えられます。不快な思いをしないように、実績がなく信頼性が低い業者は候補から外しましょう。

    価格

    相場からはるかに高い業者は、候補から外すのがおすすめです。詐欺の可能性が高く、依頼しても後悔してしまいます。

    依頼を検討する際は1つの業社で即決せずに相見積もりをして、価格を見比べましょう。価格が相場から乖離しておらず、実績がある業者に依頼することで詐欺に遭うリスクを抑えられます。

    事前の現地確認の有無

    特殊清掃の作業の中には難しい項目もあるので、事前に確認しないとわからないことがあります。現地を確認したうえで、見積もりを提示してくれる業者の方が依頼する際に安心です。

    現地確認をしてくれない業者は、当日にいきなりキャンセルしてくることもあります。なるべく現地で確認してくれる業者を選んで、後悔しないようにしましょう。

    まとめ|遺品整理と特殊清掃の違い

    まとめ|遺品整理と特殊清掃の違い

    故人が自宅で亡くなった場合、特殊清掃を行う必要があります。特殊清掃を進めない限り、遺品整理を進められません。特殊清掃と遺品整理を同時に行える業者であれば、スムーズに流れを進められます。

    とはいえ、特殊清掃と遺品整理をセットで行える業者は多くありません。セットで依頼したいのであれば、株式会社タイヨーが運営している遺品整理みらいへにお任せください。特殊清掃、遺品整理を一気通貫で実施できます。

    当社は創業70年という長い歴史はもちろん、各種認可のある業者なので、安心してご利用できます。これから特殊清掃遺品整理を行うという場合は、電話メールLINEにて、ぜひお問い合わせください。

    メールで無料見積り
    LINEで無料見積り