ゴミ収集車の火災事故が多発~万が一のトラブルが起きないために

ゴミ収集車の中にリチウム電池が紛れ込み、運搬中に発火する事故が多発。

以下のように各メディアや自治体から注意喚起が行われています。

◆広島市中区 ゴミ収集車焼けた火事 リチウムイオン電池が火元か(→link

◆大津市【ごみ分別のお願い】ごみ収集車の火災が発生しています(→link

◆高槻市 パッカー車(ごみ収集車)の火災事故が多発(→link

◆高松市 ごみ収集車の火災が多発しています(→link

原因は何か?

かつては、ガスボンベやライターなど、発火性の高いものが可燃ゴミに紛れるケースが多かったのですが、最近は【リチウム電池】が非常に多い。

もしも警察沙汰になりますと、ゴミをお出しになる事業者様にどんなトラブルが起きるかもわかりません。

そのためでしょうか、弊社にも「危険物を教えて」とか、あるいは「分別の仕方がわからない」といった問い合わせをいただきます。

そこで今回は、広島市の事業者様に向けて、危険物の分別を確認しておきたいと思います。

なお「直接、教えてほしい!回収の相談をしたい!」という方は、弊社までご一報ください(082-824-0110)。

事業系ゴミにせよ、ご家庭のお掃除にせよ、事前にご確認いただくことは、お客様にとってもトラブル回避に繋がりますので、営業部でご説明させていただきます。

事業系ゴミ 基本の出し方

弊社とお取引のあるお客様の多くは「事業系一般廃棄物」の取扱が中心であり、通常は以下の4種に分かれます。

◆可燃ごみ(生ゴミ類や再生できない紙類など)

◆プラスチックごみ(汚れたものは可燃ごみへ)

◆不燃ごみ(傘や文具などプラスチックと金属の複合物)

◆資源ごみ(紙類・金属類・ガラス・ペットボトル)

いずれも一般家庭から出るゴミとは違い、弊社のような認可業者に回収を依頼するのが通例。

もしも事業系ゴミを一般のごみ集積所へ出しますと罰則の対象となりますのでご注意ください。

このとき特に留意していただきたい危険物が以下の通りです。

処理方法と共に記しておきましたので、ご確認いただければ幸いです。

事業系ゴミ 危険物の取扱

◆ライター(不燃ごみ)

→他の不燃ごみとは別の袋に入れて「ライター」と記していただけると助かります

◆スプレー缶・塗料缶(資源ごみ)

→資源ごみのアルミ缶などと一緒に出さないようにお願いします! また、スプレー缶は中身を空にした状態でお願いします

◆電池類(特に多いのがリチウム電池)

→他の不燃ごみとは別の袋に入れて「電池」と記していただけると助かります

◆充電式の小型家電

デジカメ・アイコスなどの加熱式たばこ・スマホ・電気かみそり・ゲーム機・電動式おもちゃ・電子辞書など。

こうしたハイテク機器には貴金属など有効な資源が含まれており、小型家電リサイクル法により、認定事業者に引き渡すのが決まりとなっています。

一般家庭の方向けに設置された自治体の回収ボックスは利用できません。

ならば、捨てることはできないの?

というと、それは可能です。「産業廃棄物」としてなら弊社でも引き取ることが可能ですので、こちらも事前にご相談いただければ幸いです。

特別な産業廃棄物

弊社とお取引のある事業者様は、多くが上記のものとなります。

しかし稀に特殊なゴミもあり、特に以下のものは「産業廃棄物」として取り扱わねばなりませんので、こちらも事前にご一報よろしくお願いします。

燃え殻

汚泥

廃油

廃酸

廃アルカリ

廃プラスチック類

紙くず*

木くず*

繊維くず*

動植物性残さ*

動物系固形不要物*

ゴムくず

金属くず

ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず

鉱さい

がれき類

動物のふん尿*

動物の死体*

ばいじん

産業廃棄物処理物

実は弊社でも今夏、ゴミ収集車が火災事故に遭ってしまいました。

可燃ごみの中に大量のライターが入っていたのです。

弊社では毎年、運搬中のゴミ収集車を想定した火災訓練を行っており、幸い、スタッフに被害はありませんでしたが、あらためて火災事故は他人事ではないと感じたものです。

特に最近は、スマートフォンに関連したリチウム電池の火災が急増しております。

普段からご注意いただいている皆様には、くどくどと申し訳ありませんが、事前の分別を今一度ご確認いただければ幸いです。

なお繰り返しとなりますが、弊社へのご一報は次の番号へよろしくお願いします(082-824-0110)。