フェリシモさんの勉強会に参加したら衝撃の連続でした

7月 30, 2024

高齢化社会を迎え、若者の割合がどんどん低下していく日本で、企業はどう人材を確保していくか。

後継者不足から会社の継続すらままならない状況も生まれている昨今、社員の生き生きとしたアイデアで業績が急伸している組織があります。

神戸に本社のあるフェリシモさんです。

もしかしたら皆さんも一度は“ご注文”されたことがあるかもしれません。

1965年に創業された同社は、いまや全国に名を知られる通販会社であり、今回、フェリシモさんで実施された勉強会に弊社広報の田中が参加してまいりました。

アクティブなその活動内容は、業種関係なく刺激されること確実。

特に、どの企業も苦悩されている“新事業”や“採用”については独特の手法が素晴らしいものでした。

さっそく振り返ってみましょう。

事業に繋がった社員の部活動

社員の自由な発想を活かす、型にとらわれない企業経営――なんて言うと、多くの方が『それは理想論だろw』と笑われるかもしれません。

そこでまずご覧いただきたいのが以下のサイトです。

「猫部」です。

猫の部活? はて、ナンノコッチャ? と思われるでしょう。

実はこれ、フェリシモさんが運営されている「猫特化型のコミュニティサイト」であり、元々は同社の「部活動」から生まれたもので、現在は一つの事業として運営されています。

そう、注目したいのは、この「部活動」です。

採用にあたり同社で最も重視されていることの一つが、個々人の「パッション」。

一般的には「情熱」と訳されますが、なぜそれが重んじられるのか?というと「好きこそものの上手なれ」という言葉も連想できるからであり、同社ではその個性を重んじるべく「部活動」が推奨されているのです。

※同社にはmiffy関連の事業部も

「他と同じことをやるな」

正直、震えました。

フェリシモさんは東京証券取引所に名を連ねる上場企業でもあります。

そんな大手の企業でスタッフが自由闊達に部活動、いわば“遊び”が公認されているなんて……。

しかし考えてみると、理に適ったことかもしれません。

同社の商品は一風変わった物が多く、それが全国に認められて大きく成長してきました。

一例を挙げさせていただきますと

こちらの「ほら貝ぱっとボトル」です。

実はこれ、私の知人が2018年に購入したもので(現在は発売完了)、最初に見たときは「アホか!」と脱力したものですが、同時にこっそり検索もしてみましたところ……そう、フェリシモさんの商品であり、私の頭の中に強烈に残っておりました。

このような商品、遊び心がないと絶対に作れないじゃないですか。

聞けば社長さんの口癖が「他と同じことをやるな」だそうで、納得しかありません。

人材確保 具体的にどうすれば?

今回の勉強会は、教育人事を手掛けるタナベコンサルティングの運営で開催されました。

毎月どこかで開催されていて、いつも10~15社ほどが参加。

今回たまたまフェリシモさんだったという話で、そこへ広報である私(田中)が普段の常務に代わって偶然参加させていただいたという流れですが、実に難儀なところに顔を出してしまったものです!!!

なんせフェリシモ社長さんの「他と同じことをやるな」とは、自由であると同時に頭の痛いテーマでもあります。

だって「誰かの真似ができず、自分で発想」しなければなりません。

しかし私は今、フェリシモさんが採用面接のときに用いられている「自分ノート」を真似したくて仕方ありません。

いったい何のことか?と言いますと、同社の就職試験では就職希望者に一冊のまっさらなノートが渡され、そこにあるがままに自由に書いていく――そんな凄まじく難易度の高い課題があるのです。

まさに異次元の発想……。

こんな挑戦的なことが可能になれば、普段の面接では知り得ない、個々人の人柄も浮かんできて、会社とマッチした人材が確保できるでしょう。

もちろん、そのまんま導入(真似)して上手くいくとは思えませんので、どうにか自分たちの身丈にあった手法に改造しなければならない。

しかし、どうやって……?

幸い「部活動」については、弊社内にもございます。

それを即、事業に繋げることは難儀なことですが、何事もやってみなければ始まらない!

スタッフの皆さん、ご協力よろしくお願いします!

そしてフェリシモさん、実りの多い、勉強会をありがとうございました!