ゴミ収集車の火災が頻発!全員参加で車両火災訓練やっています

ゴミ収集車による火災事故が後を絶ちません。

主に、収集したゴミの中にスマホやゲームなどで使われるリチウム電池が紛れ込み、そこが発火元になってゴミに火が燃え移るのです。

そんなもん全国に何件も起こってないでしょ?

と思われるかもしれませんが、これが想像以上でして。

環境省の2021年度集計によると年間約12,000件も発生。

例えば弊社と同じ広島県ですと、今年4月17日に福山市で、不燃ごみの収集中に車両火災が発生、無惨に焼けてしまったゴミ収集車の姿が同市の公式サイトにも掲載されました(→link)。

※ゴミの火災に対しては広島市からも注意喚起のパンフレットが出されています

一番の対策は、市民の皆様に分別を徹底してもらうことですが、弊社としてもシッカリした対策を取っていかねばなりません。

そこで毎年実施されているのが「車両火災訓練」です。

社員全員が必ず参加!

今年の車両火災訓練は6月13日の8時と16時の2回に分けて実施。

弊社では、収集に向かうスタッフだけでなく、社員全員が必ず参加します。

そこで一体何を習うのか?

まずはあらためてゴミ収集車に備え付けの消火器を確認したうえで、火災発生時の駐車位置や会社への連絡方法、あるいは人命救助などについて、細かいシチュエーションを想定しながら進めて参ります。

講師は、消防署の方ではなく、主に収集運搬の上長が担います。

廃棄物収集運搬業務に関する業界の規定があり、タイヨーではそれに基づいて「緊急事態対応規定」というマニュアルを作成。

いざ火災が起きたときにどうやって対応するか。どんな順番でどこへ連絡すべきか――といった内容が定められ、それに従って進めています。

実際にホッパーから火が出たことも

訓練当日、本物の火は起こしません。

しかし、煙や火が出ていると想定して、模擬消火器で実践をしています。

昨今はゴミ収集車の火災ニュースが結構な頻度で流れていますので、スタッフ一同真剣そのもの。

実際に弊社でも「ホッパー(荷台の楕円になっている部分)から火が出た!」というケースに遭遇したことがあり、本当に他人事ではないんですね。

そのためこの訓練では、万が一、ケガをしてしまったときのための止血方法や、心肺蘇生なども習います。

なお、火災の原因は最近はリチウム電池が多いですが、ほかにライターや中身の入ったスプレー缶なども危険とされています。

本記事をご覧になられた皆様、環境のためにも何とぞ分別にご協力よろしくお願いします!