リーガロイヤルホテル 食品廃棄物を肥料に栽培した伊賀米を社食で
空き缶や瓶、ペットボトルだけでなく紙や発泡スチロールなども細かく分別しているはずなのに、実はゴミ処理後進国だとされている我が日本。
ゴミの燃焼割合が78%と圧倒的に高く、OECDの中でも飛び抜けた数字になっています。
ヨーロッパ諸国の平均が25%、OECD加盟国の平均22%と比べたら、とんでもなく“燃やしている”国なんですね。
しかもその際、とてつもなく効率の悪いことをしています。
“生ゴミ”です。
ご想像の通り、生ゴミの重量のうち主な成分は水。
その水を燃やす(蒸発)させるためごみ焼却施設で余計な燃料を使っているのですから、これはもう最悪の無駄遣いでありますが、逆に考えれば、まだまだ改善の余地があるということ。
例えばその一例として考えられるのが、食品廃棄物の再利用。
株式会社ロイヤルホテルは、同社が運営しているリーガロイヤルホテルで出た食品廃棄物を肥料とし、それを利用して作った米を従業員食堂で提供することを11月14日より始めました。
リーガロイヤルホテルは、世界各国からの利用客が集まる関西の老舗一流ホテル。
そこで出された食品廃棄物を大栄工業が有機堆肥に変え、三重県で伊賀米「みえのゆめ」を栽培してきました。
2021年に回収された生ゴミは85tで、そこから50tもの有機堆肥が算出されています。
こうした肥料を利用して栽培・収穫されたお米は、エームサービス株式会社が調理し、11月14日からホテルの従業員食堂で提供を開始。
同社では「化学肥料や農薬を削減した持続可能な社会の実現を目指している」とし、客室におけるプラスチック製品の置き換えにも取り組んでいるとのこと。
【参考】
リーガロイヤルホテル(→link)
PR TIMES(→link)