リサイクルを容易にさせる医療機器包装用フィルムを開発：住友ベークライト
住友グループの一社でプラスチック素材を扱う住友ベークライト社が、これまでは困難とされていた医療品包装フィルムのリサイクルを容易にするモノマテリアルフィルムを開発した。
医療品を収める容器は高い強度や防湿性、保存性などが求められるため、これまでは異なる素材の複合フィルムが用いられてきた。
しかし、これでは使用後に素材を分離させることが難しく、それが仇となってリサイクルが困難な状況であった。
そこで住友ベークライトでは、単一素材を用いていながら、包装材として求められる強度などを確保できるフィルムを開発。
リサイクル性を向上させると同時に、医療品に必要とされる耐熱性や強度などを備えたモノマテリアルフィルムを2025年度中から量産していくという。
同社では、従来の複合素材製品と同等以上の特性を有しているとしており、関係各社にその使用を呼びかけている。
【参考】
住友ベークライト（→link）