今後は観光スポットにもなる?ゼロ・ウェイスト宣言5つの自治体に注目

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バケツ君
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ゴミは資源だ!をリアルに実行、凄くない?

ゴミは資源です。

「いきなり何を言っとんじゃ?w」

とは笑えない時代になってきたことは皆さんご存知のことかと思います。

SDGsを掲げるまでもなく、今、日本はゴミの最終処分場が急激に埋まってきて、このままでは約20年以内にスペースが足りなくなってしまう――そんな試算も出されているほど。

要は「捨てる場所ないけどダイジョブ?」と厳しい現実を突きつけられている状況です。

そんな中、「ゴミは資源!」を高いレベルで実践し始めた自治体も出てきました。

しかも、です。実に80%ものリサイクルを成功させ、日本全国からやってくる視察団のため「HOTEL」まで作ったという地域があるのですから驚きではありませんか。

もしかしたら今後はリサイクルが観光スポットにもなるかもしれない。

そんなゼロ・ウェイストな自治体を見てみましょう。

 

徳島県上勝町

2003年に「ゼロ・ウェイスト宣言」を実行し、リサイクル率、驚異の80%超えを果たしたのが徳島県上勝町です。

徳島阿波おどり空港から1時間ちょっとの距離にある、高齢化が進んだ自治体(人口の半数以上が65歳超)。

焼却炉を建てる予算が無かった上勝町では、ゴミを減らすべく、どんなものでも「リサイクルしよう!」ということで、町の中に“資源集積場”を作りました。

ゴミ収集車を走らせることなく、町民自ら、そこへ持ち込むことにしたのです。

それが以下のサイトにある「?」のカタチをした集積場。

上から見るとナンノコッチャ?と思われるかもしれませんが、「?」のカタチをした屋根の下には、各種リサイクル資源の置き場が用意されているのです。

そこへ町民が資源を持ち込む。

人口が少なく、時間に余裕のある高齢者層が多いから可能だった――そんな見方もありますが、実際、足を運んでみますと、13品目45種類という分別が徹底されていて、一人ひとりの意識が浸透していることがわかります。

僕たちも現地を視察し、ホテルにも宿泊してきましたので、後日、別の記事にて詳細をご報告させていただきます。

【参考】上勝町ゼロ・ウェイストセンター(→link

福岡県大木町

2016年までに焼却・埋立からの脱却をはかって、2008年にゼロ・ウェイスト宣言(大木町もったいない宣言)をしたのが福岡県大木町です。

上記の公式サイトは一見地味ながら、有言実行とはこのことで、2008年にスタートした同宣言の効果で、2015年にはリサイクル率65.3%まで上昇。

排出された燃やすゴミの中身を調査して「まだ77%が資源化できる」と、さらなる伸び代を強調していて驚かされます。

予測では、実に83%のリサイクル率まで持っていけるとか。

同町サイトの文面からは漲る自信が感じられますので、よろしければ一読を。

【参考】福岡県大木町もったいない宣言(→link

熊本県水俣市

2009年にゼロ・ウェイストを宣言。

かつての公害イメージ払拭と共に、高いリサイクル社会を実践しているのが水俣市です。

もともと環境問題に関心の高いエリアだっただけに、取組自体は1992年の「環境モデル都市づくり宣言」から始まっていて、経済活性化と雇用創出を狙いとした「みなまたエコタウン」も作られています。

エコタウンでは、

・全国中小都市のモデルとなり

・4R(リユース・リデュース・リサイクル+リフューズ)を

・市民が推進させる

そんな理念に基づき、各種の認定リサイクル業者が活動しています。

【参考】熊本県水俣市ゼロ・ウェイストのまちづくり(→link

奈良県斑鳩町

聖徳太子が斑鳩宮を築き、さらには法隆寺も建立した、奈良県のスーパー歴史都市――そんな斑鳩町で2017年5月に出されたのが「斑鳩まほろば宣言」です。

法隆寺金堂と五重塔(右)/wikipediaより引用

2027年までに埋立・焼却を目指した同町では、2014年に52.8%だったリサイクル率が6年後の2020年には69%にまで上昇。

途中で計画の見直しがあるなど紆余曲折を経てのゼロ・ウェイスト活動ですが、確実に効果は出ています。

奈良県でも有数の観光スポットだけに、何か面白いコラボが起きたら素晴らしい起爆剤になるかもしれません。

要注目の自治体ですね。

【参考】奈良県斑鳩町(→link

福岡県みやま市

2020年9月に「みやま市資源循環のまち宣言」が採択され、上記4つの自治体に続いたのが福岡県みやま市です。

佐賀県佐賀市の南に位置した同市は、有明海に面した自然豊かな土地柄。

宣言の出る2年前、2018年12月からバイオマスセンター「ルフラン」でゴミやし尿などからエネルギーと液肥を作り出すなど、ゴミの削減だけでなく、資源循環に取り組んできました。

【参考】福岡県みやま市「みやま市資源循環のまち宣言」(→link

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Posted by バケツ君