遺品整理のリアルがわかる アンケート調査で浮かんできた現実とは?
「終活」という言葉が昨今、世間で注目されている。
高齢化社会を迎えて老人の孤独死などが懸念されており、事前に「終活」を済ませて、次世代へ繋いでいこうという試みだが、実際のところはどうなのか?
終活全般を行う株式会社林商会が「遺品整理」について興味深いアンケート結果を公開している。
アンケートは、遺品整理の経験がある20代以上200名を対象に実施。
まず最も注目される問いがコチラ。
Q.遺品整理はどのタイミングで開始しましたか?
1位 葬儀後すぐ(71)
2位 四十九日後すぐ(45)
3位 3ヶ月以内(41)
4位 半年以内(8)
5位 5年以内(12)
6位 5年以上(9)
3ヶ月以内が78%を占め、そのうちの半数が「すぐに取り掛かる」との回答だった。
賃貸物件だったりすればすぐに退去せねばならず、あるいは相続の問題もあって素早い対応が必要になるケースが多い。
5年以上と回答された方の中には「気持ちの整理がつかず作業に時間がかかった」というが、お子様を亡くされるという不幸に遭ってしまったため致し方ない結果もあるのだろう。
Q.遺品整理にかかった期間は?
・1日以内(13)
・3日位内(25)
・1週間以内(35)
・1ヶ月以内(44)
・3ヶ月以内(24)
・半年以内(22)
・1年以内(14)
・数年以上(23)
タンスの整理やテレビや机など家具の処分にはじまり、その他細々としたもので全てを片付けていたら相応の時間がかかる。
ゆえに1ヶ月以内が最も多く、次に「1週間以内」「3ヶ月以内」と続いた。
処分に際しては、書類の手続きもあるほか、故人に関わる人の意思確認なども必要になるケースがあり、やはり一定の期間が必要となるようだ。
事前に「終活」を済ませておくと、この時間はかなり短縮されそうだ。
では最後に気になる費用(自分+業者)を見ておこう。
・1万円以下(5.6%)
・5万円(22.2%)
・10万円(22.2%)
・30万円(22.2%)
・50万円(11.1%)
・100万円(5.6%)
・150万円(5.6%)
・150万円以上(5.6%)
親族身内だけで作業をすればさほどの金額はかからず、概ね10万円以下になるようだ。
一方、業者に以来したときは30万円以内で済むケースと50万円以内というケースが半々(50%ずつ)だった。
特に故人が遠方に住んでいた場合は業者を使ったほうが現実的。
法外な値段を提示されるのでは?とご心配の方は、自治体から廃棄物処分の認可を受けている正式な業者に頼むとよいかもしれない。
なお、アンケートのより詳しい情報はこちら(→link)から。
【参考】
終活瓦版(→link)
株式会社林商会(→link)