ペットボトルキャップを質の高いペレットにリサイクル!進栄化成社で年間3,000t達成
ペットボトルの本体はリサイクルBOXに入れても、キャップとフィルムは捨ててしまう――そんな行動パターンの方は多いのではなかろうか?
「リサイクルできない」という固定概念がどうしても頭から離れないペットボトルキャップ。
足立区ブランド認定企業である進栄化成株式会社では、このキャップをプラスチック製品の原材料(ペレット)に再生する事業に取り組んでいて、その実績は年間3,000tに達するという。
日本国内だけで、年間約250億本も出荷量されるペットボトル。
現在、そのリサイクル回収率は62%、再資源化率は37%にとどまっている。
とりわけ再資源化率が低いとされるのがキャップであるが、それにはリサイクルする価値が低いという事情もあった。
キャップには2種類の素材があり、2つを混ぜた再生原料は質が低いものとして用途が限られていたのである。
ならば2種類のキャップを厳密に選別すればよいではないか――そう考えて、生産ラインを作ったのが進栄化成。
実に1分間で千個以上の選別ができるようになり、様々なプラスチック製品の原材料となる質の高い再生ペレットが作れるようになった。
結果、2022年には年間3,000t以上の出荷量になったという。
同社では、この再生ペレットを用いて、自らエコキャップの回収BOXやボールペン、園芸用プランターなども製造。
足立ブランド認定企業として、今後も「継続して再生原料を利用したエコ製品の開発などを手掛け、資源循環型の社会構築の担い手となることを目指す」としている。
【参考】
進栄化成株式会社(→link)
PRtimes(→link)