引退した東海道新幹線の車両をリサイクル~アルミが内装建材に生まれ変わる
引退した東海道新幹線車両のアルミを再利用し、内装建材として販売する試みが3月25日に始まった。
新幹線の再生アルミが建材となるのは、同業界では初めてのことだという。
新幹線再生アルミを用いた内装建材を開発したのは大阪の大建工業株式会社。
同社ではJR東海グループと連携し、約2年半の開発期間を経て、主に天井や壁などに立体的な装飾を施す内装建材を生産するに至った。
不燃性能や優れた施工性を特長としていて、例えば駅舎や非住宅物件などへの利用が考えられるという。
かねてからJR東海グループでは、新幹線車両のアルミから付着物を取り除き、高純度のアルミ合金のみを抽出する手法を有していて、新しくアルミを作るときと比べてCO2の排出量を97%削減することが可能とのこと。
今回、両社が協力して開発した内装建材は、すでにJR東海のイノベーション創出促進拠点である「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」で使用されているという。
【参考】
大建工業株式会社(→link)