脱プラスチックの和紙マネキン「Waltz」約60%の温室効果ガス削減

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原料に和紙を用いることによりプラスチックの削減を実現したマネキンが展示されている。

株式会社トーマネ(東京都中央区)が開発した和紙マネキン「Waltz(ワルツ)」と言い、ライフサイクル全体における温室効果ガス排出量は約60%の削減が見込まれるそうだ。

脱プラスチック和紙マネキン「Waltz(ワルツ)」

プラスチック削減のため、同社が利用しているのが、天然素材で耐久性に優れた無形文化財の「西ノ内和紙」。

茨城県常陸大宮市で作られる那須楮100%の和紙であり、これを素材として和紙マネキンWaltzが開発された。

従来のFRPマネキンと比較して、約80%の軽量化に成功。

その結果、原料調達に必要な素材が削減されるだけでなく、輸送に伴う環境負荷も低減している。

同社では、全国の大手百貨店やファッション関連企業にマネキンのレンタルサービスを実施していて、輸送に伴う環境負荷の低減効果は大きい。

さらにはマネキンを支えるスタンドの重量も約50%軽量化できるなど、こうした複合的効果から約60%の温室効果ガス排出量の削減を実現させた。

和紙マネキンWaltzは、すでに国内百貨店のみならず海外ファッション展示会でも利用されるなどして、今後も需要が見込まれるもよう。

同社では「成形した和紙造形を再び和紙に戻すことが可能」としており、リサイクルの観点から見ても優れている。

なお、現在は動物型マネキンの制作も進めており、同社では今後も「様々な型のマネキンを制作していきます」としている。

【参考】
株式会社トーマネ(→link

 

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Posted by バケツ君