廃家電自動解体システムを開発~エアコン室外機を高速処理:パナソニック
パナソニックと平林金属は16日、家電製品の効率的なリサイクルを実現するため「廃家電自動解体システム」を開発したと発表しました。
廃家電の投入から部品ごとの解体まで、一貫処理ができるシステムとして、業界初の試みに成功したとのことです。
現在、日本国内では家電リサイクル法に基づき、テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(乾燥機)・エアコンについてはリサイクルを実施することが義務付けられています。
そのため全国では指定の引取場所が設置され、使用済み家電が持ち込まれていて、令和4年度には上記4製品の総数が約1,495万台に到達。循環型社会への取組が進められてきました。
しかし一方で、解体現場では高齢化社会による労働人口の減少により、作業の負荷が上がり、繁忙期に集中するなどの課題が指摘されていました。
長期にわたり、安定的かつ継続的に家電リサイクルを実施することが急務であり、作業の効率化が求められていたところです。
そこで20年以上にわたって家電リサイクルの事業に取り組んできたパナソニックが、平林金属の協力を得て、このたび「廃家電自動解体システム」を開発。
「エアコンの室外機」に焦点を当て、例えば室外機カバーやコンプレッサーを外す行程を自動化するシステムを完成させました。
これにより手作業に頼っていた解体作業が大幅に解消され、短時間での解体ができるようになるとのこと。
同社では、他の家電製品でも同様の処理ができるよう、今後も開発を進めていくとしています。
【参考】
パナソニックグループ公式サイト(→link)
PRTIIMES(→link)