リサイクル率日本一の大崎町~小学校で環境ガイドブックを用いた授業
一般社団法人大崎町SDGs推進協議会は8日、同町の教育委員会や教師らと共に環境学習ガイドブック『リサイクル率日本一のまちにおける環境教育実践のアイデア』を完成させ、2023年度4月から小中学校の授業に用いると発表しました。
新年度からの授業に先立ち、本日8日には大崎町立菱田小学校で同ガイドブックを用いた授業が実施されています。
鹿児島県南東部に位置し、志布志湾に面する大崎町は、12年連続を含む計14回のリサイクル率日本一を獲得した自治体として知られ、その取組は「大崎リサイクルシステム」として世界でも評価。
焼却炉に頼らない低コストな廃棄物処理を実践しており、平成30年の第2回ジャパンSDGsアワードでは内閣官房長官賞も受賞しました。
今回作成した環境学習ガイドブックは、そうした20年以上にわたる分別やリサイクルのノウハウが凝縮されており、小中学校で学ぶ際の参考書として使用されます。
「10年後20年後、大崎町で育った子どもたちが世界的な視野で持続可能な社会の担い手になることを期待」とは同町の教育委員会。
菱田小学校では本日、本書をもとにした授業も実施されました。
授業では「生ごみは燃えるのか実験」などが行われ、キャベツやからあげを実際に燃やす様子には子供たちも興味津々。
なかなか焼却されない事実を目の当たりにして、驚く場面が見られました。
実験の後には、教室で座学のレクチャーも行われ、「生ゴミを堆肥化させることで二酸化炭素の排出量が40%も削減される」との話には生徒たちから歓声も。
教育委員会では本書の作成と授業を機に「大崎町ならではのESDを作り上げてほしい」としております。
【参考】
鹿児島県大崎町(→link)
PR TIMES(→link)