JALが機内の紙コップをリサイクル~まずは羽田沖縄便から
JALは11月18日、国内線の機内で使用する紙コップのリサイクルを開始すると発表しました。
これまで紙コップは容器に付着した汚れや臭いなどが原因でリサイクルができず焼却されていましたが、日本製紙の協力を得て再資源化が実施されるとのことです。
紙容器類のリサイクル化が導入されるのは2022年12月の羽田沖縄便から。
まずはエアバスA350-900型機で実施され、順次、対象路線を増やしていくとのことです。
JALではもともと森林資源に配慮された紙コップや蓋、マドラーを使用していましたが、使用済みの紙容器類は衛生上の問題から、古紙再生促進センターが定める古紙分類ではリサイクル化を避けるように指針が示されていました。
この問題を解決し、JALと共同で発表したのが日本製紙です。
日本製紙では、紙コップの素材を分離して再生紙の繊維を取り出す技術を確立、今回の再資源化を実現化しました。
同社ではすでに専用のリサイクル設備を富士工場で稼働しており、今後の拡大が期待されます。
JALと日本製紙は「まずは段ボールやトイレットペーパーに再生しますが、将来的には紙コップから紙コップへの水平リサイクルを実施したい」と述べています。
【参考】
機内で使用した紙製カップ類のリサイクルを開始(→link)