ライオンがリサイクル性を向上させた「詰め替えパック」初の製品化
シャンプーやリンス、あるいは台所や洗濯機の洗剤など。
液体用品を購入するときは通常プラスチックのボトル製品を先に一本買い、その後は「詰め替えパック」を使う方が多い。
メーカー大手のライオンによると約8割のユーザーが「詰め替えパック」を利用しているとのことで、同社ではパックに用いられている素材のリサイクル性を高めたという。
ライオンによると、買い替え時に通常のプラスチックボトルを購入するのではなく、詰め替えパックを使用することで年間約35万トンのプラスチック使用量が削減できている。
しかし、詰め替えパックに用いられる素材は、複数のプラスチックフィルムが貼り合わされているため、これまではリサイクルすることが難しく、廃棄されてきた。
そこで同社では、東洋インキ株式会社と共同で「剥離リサイクル技術」の研究を実施。
結果、接着剤を溶解させて、複数のフィルムをバラして回収することが可能になり、リサイクルができるパックの製品化に至ったという。
同社では、この技術が広く利用できるようガイドラインの策定を進め、日用品以外の他業界の製品にもこの技術の利用を呼びかけていくとのこと。
【参考】
ライオン株式会社(→link)