ルンバに感謝の祈りを込めて神田明神で「お納めの儀」廃棄マシンをリサイクルへ
グルグルグルグルと羽根を回しながら、床の上のホコリや髪の毛、食べカスなどを集めて走り回る――。
今や全国の家庭でルンバが大活躍だが、甲斐甲斐しく働き続ける彼らにも、いつかは寿命の時期がやってくる。
そんなルンバたちに感謝の祈りを込め、リサイクル処分をする前の「お納めの儀」が6月8日、神田明神で行われた。
掃除ロボットとして今や日本中で認知されているルンバ。
同製品を発売するアイロボット社の調査によると、日本人ユーザーの3人に2人がルンバを「家族の一員」だと思っていて、6割以上がニックネームをつけているとのこと。
万物に生命を見出す、いかにも日本人の微笑ましい特性ながら、そうした風習のため長年愛用してきたルンバとの別れが辛くなるという。
そこでアイロボット社では、廃棄予定のルンバを集めて神田明神で「お納めの儀」をするべく、全国のオーナーに呼びかけたところ、小学生を含めた多数が参加。
6月8日、神社の本殿で祈祷が行われ、ルンバがお祓いを受けると、その後、ユーザーを代表して小学二年生の田中杏樹さんにより、感謝の言葉が述べられた。
「ゆきちゃんは毎日お部屋を綺麗にしてくれました。今日お別れすると言われて、とても寂しくなりましたが、新しいロボットが来てくれると言われました。(中略)今までありがとう。家族みんなゆきちゃんを忘れません。」
ルンバはこの後、鉄・アルミ・ステンレス・プラスチックなどに分別され、それぞれリサイクルの原料として用いられる。
【参考】
アイロボットジャパン(→link)