成田の「空港特殊車両」に次世代型バイオ燃料を導入~3/4から実証実験
飛行機を移動させるために引っ張ったり、空港で事故が発生したときに消化活動に出向いたり。
空港では様々な「空港特殊車両」と呼ばれる車両が走っているが、成田国際空港株式会社では3月4日からこうしたクルマに次世代型バイオ燃料である「リニューアブルディーゼル(RD)」を導入していく。
脱炭素化に向けて空港特殊車両の燃料はどうすべきか?
一般の車両と異なり、こうした特殊なクルマは電気自動車などが開発されておらず、このままではCO2削減に貢献できない。
そこで成田国際空港株式会社では、空港特殊車両を特別な改造もすることなく利用できる燃料のリニューアブルディーゼルを導入することとした。
リニューアブルディーゼルは、廃食油等を原料として生産されるSAF(航空機用のサステナブル燃料)の副産物であり、次世代のバイオ燃料とされる。
これまでの軽油と比べて約90%のCO2削減が可能で、長期保存も可能。
他のバイオ燃料と比較しても安定的な供給が見込めて、空港特殊車両の活動に影響を及ぼさないことが見込めることから導入が決まった。
成田国際空港株式会社では、3月4日から「消防車・給水車・医療用機材搬送車・給油ローリー車」の4台で実証実験をスタート。
月に約1,000リットルを消費して、年間約20トンのCO2削減を見込んでいる。
今後、同空港内の軽油車両へ拡大させてゆき、将来的に年間約1万トンのCO2削減を目指す。
【参考】
成田国際空港株式会社(→link)