北前船の寄港地・三国湊で「かぐら建て町家」等を利用したホテル開業!
江戸時代から明治時代にかけて物資の運搬に重用された『北前船』――その寄港地・三国湊の伝統的建物をリフォームして作られた町家ホテル「オーベルジュほまち 三國湊」が28日に開業した。
手掛けたのは住友林業ホームテック。
同グループでは、リフォームによる建物の長寿命化を図っており、今回の取組も持続可能な社会の実現に貢献するとしている。
三国湊とは、福井県北部・九頭竜川の河口に位置する寄港地で、北前船の交易により独自の建築様式が発展。
例えば「かぐら建て町家」がそうで、同エリアでは他にも日本の伝統的建築である「平入造」や「入母屋造」の建物が残っており、今回、住友林業が耐震性の向上を図りながら、魅力的な古民家のリフォームに取り組んでいた。
玄関には福井県でしか採掘できない「笏谷石(しゃくだにいし)」や、同県産の木材を用いることで地域経済の活性化にも寄与。
当時の町並みを保存しながら、耐震性を含めた建物の安全性を向上させながら、くつろぎ空間を演出している。
リフォームに要した資材・燃料・廃棄物については、同じ仕様で新しく建て替えた場合と比べて約15%のCO2排出量を削減することができるとのこと。
なお三国湊では、宮谷石切場跡という廃坑がSNSでも話題となっており、過去には同エリアを周遊するツアーも開催されていた。
興味をお持ちの方は以下の記事からご確認を。
【参考】
住友林業(→link)