食品ロスの総量523万トン 事業系が279万トンで家庭系が244万トン
本来食べられるはずの食品が捨てられてしまう――いわゆる「食品ロス」は年間どれだけ生じているか?
農林水産省が9日、最新のレポートを公開。
それによると令和3年度の食品ロス総量は523万トンとなり、前年度から1万トン増加しました。
内訳は、事業者で発生する食品ロスが279万トン(前年度比+4万トン)で、家庭から出される分が244万トン(前年度比-3万トン)となっていて、ほぼ横ばい。
国連世界食糧計画が援助している食品の総量約420万トンの1.2倍に相当する分量であり、日本では1年間で一人あたり42kgのロスが生じている計算となります。
なお、世界では年間約13億トンもの食品ロスが発生していて、生産された食料のうち、実に1/3を廃棄していることに。
農林水産省では、令和元年に取り決めた「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」(食品リサイクル法)に基づき、2030年度までに、2000年度比で半減させる目標を掲げていて、以下は、直近10年の推移となります。
・令和3年523万トン(事業系279万トン・家庭系244万トン)
・令和2年522万トン(事業系275万トン・家庭系247万トン)
・令和元年570万トン(事業系309万トン・家庭系261万トン)
・平成30年600万トン(事業系324万トン・家庭系276万トン)
・平成29年612万トン(事業系328万トン・家庭系284万トン)
・平成28年643万トン(事業系352万トン・家庭系291万トン)
・平成27年646万トン(事業系357万トン・家庭系289万トン)
・平成26年621万トン(事業系339万トン・家庭系282万トン)
・平成25年632万トン(事業系330万トン・家庭系302万トン)
・平成24年642万トン(事業系331万トン・家庭系312万トン)
【参考】
農林水産省(→link)