実家が空き家になったらどうする?3割が「わからない」と回答
超高齢化社会が進む日本で、にわかに懸念が増大している空き家問題。
両親が亡くなったら誰かが住むのか?
古いから取り壊すのか?
その場合の費用は誰が持つ?
などなど、いくつかの切羽詰まった状況が浮かんでくるが、実際のところ人々はどう考えているのか、10代から60代以上までの男女500人を対象にアンケート調査が実施された。
「実家が空き家になったらどうする?」
今回、このアンケートを実施したのは、不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する株式会社AZWAY。
その中で最も注目される質問「誰が対応するのか?」については、以下のような結果となった。
◆実家が空き家になったら誰が対応する?
1位 兄弟姉妹(263人)
2位 自分(193人)
3位 親戚や身内(19人)
兄弟姉妹にせよ自分にせよ、子供たちが対応するのが500人中456人で90%を超えたのは、かなり自然な結果であろうか。
問題は次の質問である。
いざ対応するとして、何をどうすべきなのか、考えている?という設問に対する回答がこちら。
◆空き家になった実家をどうする?
1位 わからない(141人)
2位 売却(139人)
3位 兄弟姉妹や親戚が住む(137人)
誰も住まない物件を持っていても仕方なく、すぐに売却してしまおう、というような回答がある一方、事前に何も考えてない人が全体の3割。
半ばゴミ屋敷と化してしまう空き家が社会問題化しているが、それを裏付けるような結果となった。さらに次の設問でも、そうした動向が反映されるような回答に……。
◆空き家問題を身近に感じているか
YES→500人中232人
NO→500人中268人
半数以上の方が問題とは考えていない――という計算になるが、これは10代の回答も含まれているため。
40代以上はいずれも半数以上が「YES」と答えている。
では、こうした空き家問題に対し、どのような対策をとるべきなのか? どんな不安があるのか? 自由な回答を募ったところ、以下のような言葉が寄せられている。
「築年数はまだ15年位で、親が他界した後に誰が住むのか住まないのか揉め事が起きそうで心配です(60代以上男性)」
「相続税がいくらかかるかと、売却できるかが不安です(50代女性)」
「古い家屋なので、空き家になったら倒壊する可能性があるのが不安です(30代女性)」
やはり相続と売却への関心が高いだけでなく、地域によっては地元のルールがあって、空き家の増加は根深い問題となりつつある。
そのためか政府や自治体に対処を求める声もあった。
「私の近所にも空き家がありますが、ごみの不法投棄や雑草が酷いです。(中略)危険な状態にならないようにしてほしいですね(50代男性)」
「補助金を出して空き家を放置させないようにする。自治体の判断で壊せるようにする(40代男性)」
「空き家の固定資産税を上げる様なイジメ的政策より、空き家になった場合の支援策を考えて欲しい(50代男性)」
【参考】
株式会社AZWAY(→link)